ビットコイン・仮想通貨の勉強をしたい人におすすめの本をまとめ(はじめての人から技術まで)

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某所でブロックチェーン・仮想通貨に興味を持ったものの、どこから勉強すればいいかわからないという声を聞いたので、筆者が読んで良かった本をまとめていきます。

本記事では、はじめての人向けの本からビットコインやイーサリアムのマニアックな技術仕様まで、一通りまとめて行きます。

 はじめての人向け(2冊)

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

 

 

 もう発行されてから一年以上経っていて、少し古いですが、筆者が一番最初に読んだビットコインの本です。

ビットコインやブロックチェーンの技術的な詳細が理解できる本ではないですが、ビットコインとは何なのか・なぜ当時(最近はちょっと下火ですが)注目を集めていたのかが理解できるという意味で良書です。

論旨としては、「既存金融は利権関係やお金に関わるシステムの重要性から、新しい技術における効率化が進みにくい環境である => ビットコインは非中央集権的で管理者のいないシステムであり、しがらみのないシステムであるため既存金融を置き換える革命児になりうる」です。

本書が発行された2017年3月は、ビットコインのバブル相場が始まり出したころで技術的にも投資的にも仮想通貨が注目を集め始めた時期でした。

そのような時期に書かれた本書は、ビットコインやブロックチェーンに対する非常に希望に満ち溢れたいい側面が押し出された本であったと言えます・・・。

この本の著者である大塚雄介さんは当時国内大手の取引所であったコインチェックのCOOであったため、取引所の役員という立場からの記述も多く見られます。

 

 ちなみに2018年2月のNEM盗難事件において記者会見にも出ていたため、多くの人が実は姿をテレビで見たことのある人かも知れませんね・・・。この本を読んでいた当時はまさかあのような劇的な結末をコインチェックが迎えるとは思っていませんでした。そういう意味でも面白い(?)本です。

 

仮想通貨の教科書 

仮想通貨の教科書

仮想通貨の教科書

  • 作者: アーヴィンド・ナラヤナン,ジョセフ・ボノー,エドワード・W・フェルテン,アンドリュー・ミラー,スティーヴン・ゴールドフェダー,長尾高弘
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2016/12/07
  • メディア: 単行本
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 「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」に比べるといくらか技術に踏み込んだ内容で、ブロックチェーンとはどういう仕組なのか、どうして安全といわれているのか、なぜ非中央集権と言われるのか、といった疑問に丁寧に答えてくれます。

「いまさら聞けない」を読んでビットコインの魅力はわかったけど、どういう仕組かはよくわからなかったという人にオススメです。

コード等は出てきていないので、一般的向けの技術解説書といった立ち位置です。

 

より深くビットコイン・ブロックチェーンの思想を学びたい人向け(2冊)

デジタル・ゴールド-ビットコイン、その知られざる物語

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

 

 ビットコインの創始者、サトシ・ナカモトがいた時代のビットコインの話。そもそもどうしてビットコインができたのか?これまでどのような歴史をたどって発展してきたのかといったことが理解できます。

ビットコインを開発し正体不明のまま去っていった「サトシ・ナカモト」、ビットコインを利用した世界最大のダークマーケット「シルクロード」、2014年にビットコインの盗難事件をおこして日本で倒産した取引所「Mt.Gox」など、ビットコインの歴史を語る上で無視できない人物や事件が多く盛り込まれています。

ビットコインはそもそも非常にアンダーグラウンドな場所で半国家的な思想なもとで形成されたものであり、その成り立ちからして毒にでも薬にもなりうる技術だと思わされますね・・・。

小説としても面白いのでおすすめです。

 

中央銀行が終わる日:ビットコインと通貨の未来 

中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書)

中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書)

 

 岩村充という早稲田大学教授の本。経済学者の立場からビットコインを語ります。

論旨としては、「現在の世界の経済政策は行き詰まりを迎えている。しかしながらビットコインのような仮想通貨(というかデジタル通貨)は通貨の形を進化させ、これまで実現することができなかった経済政策を実現することができ、打開策になるのではないか?」といったものです。

筆者は経済学にバックグラウンドがないため、詳細においては理解できていない部分もありますが、経済学的な視点でビットコインや仮想通貨を早い段階で語った稀有な本であると言えます。

少し難し目です。

 

技術者向け(3冊)

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

 

 非常に有名な本です。ビットコインの仕様をプロトコルレベルで解説しており、一部コードもあります。

これを読めばビットコインの基本仕様は理解できたといっても過言ではないのではないかと思うレベルの本ですが、前提としてある程度のプログラミング能力やTCP/IPなどのネットワークへの理解が必要です。

技術者向けですが、技術者なら必読です。

 

 ブロックチェーン・プログラミング 仮想通貨入門

ブロックチェーン・プログラミング 仮想通貨入門 (KS情報科学専門書)

ブロックチェーン・プログラミング 仮想通貨入門 (KS情報科学専門書)

  • 作者: 山崎重一郎,安土茂亨,田中俊太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/08/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 こちらの本もマスタリングビットコインと同じレベルでビットコインの技術を解説しています。コードを読む力も一部必要です。

マスタリングビットコインに比べると新しい内容が多く盛り込まれており、2017年に話題になったsegwitやライトニング・ネットワークの前提となるHTLCなど、新しい技術に関しても丁寧な解説があります。

また、ビットコインのトランザクションの形式に関しても丁寧な解説があり、索引的に利用しても便利なため、手元においておくのをおすすめします。

 

はじめてのブロックチェーン・アプリケーション Ethereumによるスマートコントラクト開発入門

はじめてのブロックチェーン・アプリケーション Ethereumによるスマートコントラクト開発入門 (DEV Engineer's Books)

はじめてのブロックチェーン・アプリケーション Ethereumによるスマートコントラクト開発入門 (DEV Engineer's Books)

  • 作者: 渡辺篤,松本雄太,西村祥一,清水俊也
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2017/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これまではビットコイン系の本を多く紹介してきましたが、最後はイーサリアム関連の本です。イーサリアムはスマートコントラクトと呼ばれる、ブロックチェーン上で契約をプログラムする機能が搭載されています。

本書では、スマートコントラクトとは何なのか?ビットコインとイーサリアムは何が違うのかというところから簡単なスマートコントラクト(solidity)の開発まで解説しています。

サンプルコードも多いので手元においておいてもいいかも知れません。

ただし、この界隈は情報や開発環境の変化が激しいため、本に書いてあるとおりの内容が実行できない等の問題が発生する可能性があるので悪しからず。

 

まとめ

というわけで一通り、知識としてビットコイン・ブロックチェーンを学びたい人向けにおすすめの本をまとめました。

Webの情報もいいですが、たまには本を読んでみることもオススメです。

*投資としてビットコインやブロックチェーンを触ってみたいのであれば、本より先に取引所に登録してみることをおすすめします。